不妊だった頃の話
メガきゅうりです。
なかなか子どもを授からなくて悩んでいた時期がありました。
その時のことをふと思い出したので、ここに記しておこうと思います。
思い出したって言っても、忘れたことはないんですけどね。
結婚して3年ほどの頃、子どもが欲しいと思っていた時期です。友人の家に集まって遊ぼう、という話になりました。
友人の中にはかなり早くに結婚して子どもがいる人が数名いて、その子どもたちも参加。赤ちゃんの頃から見ているけど、ほんと大きくなったなぁ~と、成長にびっくりしていました。
子どもたちは「外で遊びたい」と言うようになったので、私が「じゃあお母さんたちが食事の準備をしている間、一緒に外に遊びに行こうか」と近所の公園に遊びに連れていくことになりました。
が、私以外に友人は誰も一緒に来てくれなかったので、私一人で3人の子どもを引率することに。まじかよ!誰か来てよ!w
活発な子、おとなしい子、よちよち歩きの子。
幸い公園はほんとに近所なので、すぐに到着して子どもたちは思い思いに遊びだしました。
わがままを言う子もいて「大変だなぁ」と思うこともありましたが、30分ほど遊んだ後に「そろそろ帰ろう、食事の準備ができた頃だよ」と説得して帰りました。
帰った私に言い放った友人たちの一言が、いまでも忘れられません。
「どうだった?大変だったでしょ?もう子どもいらないって言うかと思った~」
は?
それが目的だったの?
というか、そんなこと微塵も思わなかった。
子どもを育てるって大変なことだから、30分遊んだくらいで「もう無理」とか言わないよ。それくらい分かってるよ。
すごくショックを受けました。
「お前には無理だ」と冷やかに言われたような、そんな気がしました。
それから、もうその友人たちとは連絡を取っていません。
一人、体調不良で来れなかった子どもさんがいて、その子の親が私に子どもを会わせたがっていた様子でしたが、そんな事を言いに来たのなら家で看病してあげてよ、と思いました。
しつこく連絡が来ていましたが全てあしらっています。
カットアウトってやつです。
この悔しいような悲しいような気持ちをずっと吐き出せずにいて、数年経ちました。
別の友人が、同じく子どもがなかなか授からずに悩んでいる、と知った際、このことを相談したところ、とても憤慨していました。
「不妊だから気遣ってよ!」とか言うつもりは毛頭ないし、そういう事を言ってしまってはもう人としてどうかと思うこともあるのですが(不妊様ってやつですな)、さすがに言っていい事と悪いことがあるよな、と思った出来事でした。
あれから病院に通うようになり、先の見えない未来に落ち込んでいた時期を経て、現在子どもを授かることができました。
何が良かったのかはいまだに分かりません。
岩盤浴に行ったのが良かったのかな
気候が良かったのかな
諦めた頃に妊娠するっていうけど、「もうだめだ」って諦めてたからなのかな
など、決め手はさっぱり分かりません。
検査の結果も夫婦ともに異常がなく、安心したのもつかの間、「じゃあなんで妊娠できないのですか?」と先生に聞いたら「その原因不明の不妊が一番多いのです」と言われてがっくりしていたところでした。
世の中には、私以上にもっと時間もお金もかけて精神的に辛くなりながらも不妊治療を続けている人がたくさんいます。全然特別なことではなく、言いだせないだけでたくさんの人が悩んでいます。
不妊で悩んでいる間って、本当に自分の中にこもりがちになってしまうな、と私も思いました。これがまた辛いのです。
妊娠が「当たり前」とは言えなくなってきたこの時代、不妊に悩む人の気持ちをすべて理解しろとは言わないけれど、頑張っている人たちもいるんだよ、ということを知ってほしいと思います。